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2006年09月23日
焼き茄子のサラダ、魚のすり身パン揚げ、タイ風春雨、トムヤム冷麺、青パパイヤのサラダ、ケール入りチャーハン
スラッシュの進藤さん、守部さんと三茶駅近くの「クルン・サイアム」で食事。
ふたりはシアター・トラムの帰りで、呼びだされた私は一昨日立てた粗食の誓いも虚しく、またしてもお腹が苦しいほど食べてしまいました(笑)。自由が丘に本拠を置くこの店は本当に何を食べても美味しいオススメのタイ料理店である。
それでも昼食は控え目にチーズトースト1枚にしておいたのだが、食べるときにTVを点けたらたまたまNHKの俳句番組が映った。金子兜太、黒田杏子といった私でも知ってるような著名俳人が10人くらい一列に並び、各自が詠んだ俳句を名前を伏せた形で取りあげて観衆の前で合評するというイベントを放送しており、これがあまりにも面白いもので食事が済んでもTVが消せなくなり、つい午後の仕事に取りかかるのを遅らせて最後まで見入ってしまった。
まず面白のは、仲間内でさえどの句をだれが詠んだかわからないらしい点で(笑)、俳句という文芸でなければ、こんなことは起こりえないだろうと思う。で、一句ずつ俎上に載せて評価する人、貶す人がいて、この批評の仕方がとても面白いのである。なにせ全部合わせても17文字の文芸だから「これは『なり』だからいいんで、『なりき』になったらもうダメですよね」といった超ミニマムな批判もあれば、「これは気合いだけでもってる句ですよ」とか「これは実に大きな句ですねえ」だとかいった超漠然とした評価もあり、さらにはその句がどんな風景を詠み込んでいるのか勝手にあれこれ想像する人もいて、この世界の愉快な遊び方を教えてもらった気がする。とにかくこの中のだれかの句と知りながら遠慮なくコテンパンに批判し合うのは見ていて痛快で、マジに文学論をするよりも、こうして文芸をオモチャにするほうが私は日本文化の伝統に適っていると考えていて、これも前にNHKで何度か放送した「詩のボクシング」(タイトル不明)のような番組も大変面白く拝見していたのであった。
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