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2006年09月21日
サンマと茄子のタルタル、ハギの蒸し物、フォアグラのポアレ茸ソース、フルーツトマトのカッペリーニ、伊勢エビのパスタ、佐賀牛のグりル
『吉原手引草』の連載打ち上げで幻冬舎の永島編集局長、ヒメこと木原さんと一緒に青山の「リストランテ・ヒロ」で会食。この店はシェフの不祥事でヘンな具合に知られちゃったが、味にはまったく関係ナシ!というべきだろう。前菜の二品は塩の利かせ方に妙味があって、フレッシュフォアグラのポアレは久々に心から満足できる美味だった。佐賀牛の(写真)の柔らかさにもビックリ!ただ食べ過ぎて苦しい(笑)。それにしてもこの三日間の私はまるで餓鬼に取り憑かれたような食べ方なので、明日からしばらく粗食に徹しようと思います。
『吉原手引草』をとても気に入ってくださった永島局長は静岡県の出身で、ヒメは新潟出身だが、幻冬舎は社長も静岡で、「ウチはどうやら静岡と新潟閥が強いようです」というお話であった。
ところでこのふたつの地域は一見まったく関係がないように思えるが、私は十返舎一九を主人公にした新聞連載で静岡弁を学び、『吉原手引草』で新潟弁を学んだ結果、このふたつの方言が意外に共通していることに気づいたという話をしたら、ヒメの賛同を得た。思えば地図で見ればタテにまっすぐつながる地域なのである。
日本は近代における鉄道の敷設以降、ヒトやモノの移動が圧倒的にヨコ型になってしまったが、それ以前はタテとヨコの移動にさほどの差がなくて、地域の結びつきも今日から想像される以上にタテ交流が健闘していたと考えられる。今やクルマ社会になってふたたびタテ交流が蘇っているようでもあり、この前私は名古屋近辺を旅行したときも、福井と岐阜と愛知が意外に密接な関わりを持っていることに気づいたのであった。
ともあれ『吉原手引草』は新年早々にも上梓したいと考えておりますので、その節は読者の皆様どうぞよろしくお願い致します。
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