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2006年09月15日

エスニックツナカレー

 フジTVでちらっと見た超簡単メニュー。玉ねぎスライスをカレー粉で炒め、そこにフレッシュトマトを加えて蒸し煮にし、ナンプラーで味付けしてからツナ缶を入れ、青じそをトッピングする。
 食事しながらシンクロの世界大会をTVで見たが、このスポーツ(?)についてはイマイチ良し悪しの判断がつかないので(笑)コメントは控えます。
 MIXIが初上場で1株300万以上つけたというニュースを見て、この会員制ネットの存在はずいぶん前に、たしか幻冬舎のヒメに教わったのを想いだした。紹介者がないとアクセスできないサイトだと聞いて、そりゃ流行るかもと思ったが、今や会員数はなんと500万人超!それってもう、会員制っていうの?って感じである(笑)。
 ともあれこの手の擬似的イチゲン様お断りシステムは色んな業界で流行ってるのだろうが、今後ますます流行りそうな気がする。
 私は祇園町というイチゲン様お断りのまっただ中で育ったから、こうしたシステムは前近代の名残で、いずれ消滅するだろうと思っていたのに、いつの間にか世はポストモダンに変わって、また新たに蘇ったという気がしている。
 需要に応じた供給が満たされるようになったことが近代社会の根本基盤だが、常にあらゆる供給が需要をうわまわるという現代では、手に入れ難いことだけが付加価値となって、ブランド限定品や会員制が魅力となり、「セレブ」なんておバカな言葉が生まれたりもするのだった。
 演劇も今や手に入れ難いチケットほど人が群がる傾向にあるようで、私はときどき一般では入手不能に近いチケットを出版社の人に頼まれて、劇場関係者に頼んだりするが、この逆はまず起こり得ない。なぜなら取れないチケットはあっても、買えない本はないからであります(笑)。本にも限定本というのはあるが、これは取れないチケットとは全く性質が違う。
  こう考えてみると、演劇興行は需要に応じきれない場合があるという点において、やはり前近代に成立したシステムにのっかって今日に命脈を保っているものといえそうだ。片や売れたら売れただけ刷り増しをすればいいという出版は、もちろん前近代にその萌芽があったとはいえ、あきらかに近代システムの申し子のごとき産業だから、今は逆風としかいいようがないのである。
 出版人がこの先近代的システムと価値観をどうやって超克するかに業界の死活はかかっているように私には思えるのだが、あるいは今後もそれをずるずると引きずって、またの蘇りを待つ気の人もいるかもしれない。中にはまた、そんなこともなーんも考えてなくて、なんで本が売れなくなったんだろう?と、ただただフシギに思っている幸せな方もおられそうです(笑)。
 


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