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2006年09月12日
カニクリームコロッケ
お茶の稽古の帰りに麹町で食事。
今日の昼間、某新聞社の政治部の方から電話がかかってきて、小泉政権の5年間についての総括を特集するので、小泉と歌舞伎との関係でお訊きしたいとことがあるといわれたときは、ああ、これはきっと例の「アエラ」を読んだんだろうなあ、それにしても公開していない自宅の電話番号をだれに聞いたんだろう?と思いながら、ともかく、しっかりお答えする態勢は取ったのである。
「それで、あのラチと歌舞伎なんですが」と、いきなり言われて「はあ???」となる私。ラチが拉致のことだと判明するまでに十数秒経過。「で、歌舞伎にはよく拉致されて親子兄弟が引き裂かれるというお話が多いそうなんですが」またまた「はあ???」となる私だが、それでも拉致の話ねえ……ウーン、『髪結新三』の白子屋おくま?あれは単なる拐かしだよね(笑)……『近江源氏先陣館』は兄弟が敵味方で争って、小四郎もたしかに拉致されたといえばいえなくもないけど、ふつう戦場の人質っていうよねえ……『信州川中島合戦』?あれはお母さんが敵陣の人質にされるけど、ちょっとマイナー過ぎる演目だしねえ……なんてめまぐるしく頭を回転させたあげく、「歌舞伎に拉致の話が多いなんて、だれが言ったんですか!」と叫んでとにかくその話を終わらせたのだった。
で、小泉自身がとても役者っぽい人であるという、だれもが指摘しそうな話でお茶を濁そうとしたら、どういう文脈で使いたいのかよくわからないのだけれど、あくまで歌舞伎のストーリーが小泉政治に何らかの影響を与えている風に記事を持っていきたいらしくて、「小泉さんがどんな演目を好きかご存知ありませんか?」と訊かれて「そんなことはご本人に訊いてください!」とお答えしたのであった。
私はこのブログでよく小泉の悪口を書くといっても、別に小泉ウオッチャーではありません(笑)ので、その点マスコミの方々もお間違えないよう願いたいものである。
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