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2006年09月11日
おせちの見本
ああ、もう、こんな季節なのか……てな感じで実家の「祇園川上」から送られたおせちの見本を食す。これはまだ試作段階で、私のほうからも色々とダメ出しをした。日本橋の高島屋で売りだすバージョンと併せて皆様には後日またきちんとお知らせ致します。
それにしても1年たつのはあっという間だが、5年の歳月が流れるのも本当に早い。5年前の9.11にワールドトレードセンタービルが崩壊する映像をTVで初めて見た一瞬、私はすぐに「バベルの塔」を想ったものである。それは小中高とミッションスクールで学んで「バベルの塔」が深く心に刻まれているせいもあるのだが、当時私はそれまで別に何の悪意も抱いていなかったアメリカという国が京都議定書を蹴ったことで非常に腹を立てており、これは半ば冗談で、たかだか建国200年の幼稚な国が京都1200年の歴史に楯を突くとは何を生意気な!と事あるごとに罵っていたから、彼の国の傲慢さに神が鉄槌を下したように見えたのだろうと思う。
勿論キリスト教国のアメリカで同様のイメージを浮かべた人は決して少なくなかっただろうが、人は殴られた瞬間、なぜ殴られたかを考えるより先に、自分も手が出てしまうものなのであった。
ともあれ近ごろは9.11事件そのものが政府のやらせだったという情報が米国ネット上で飛び交っているらしく、それらをまとめた「9・11テロ捏造」という本(徳間書房)を福光さんに薦められて読んでとても恐ろしくなった。あれが捏造だなんて、自国民に対してというより、人間が人間に対してそんな酷い真似ができるんだろうか!と思うけれど、人間は人間に対して酷いことを過去にいくらでもしてるのだから、こんなことは絶対にあり得ないとも言い切れないのであった。
今年になって私はスカパーTVで「マーシャル・ロー」というデンセル・ワシントン主演の映画を観て、それが1998年(?)の製作にもかかわらず、まるで9.11テロとその後のイラク戦争をリアルに予見したかのような映像作品であることにビックリ!したのだが、昔から優れたフィクションは現実に先行することがままある。今年の「日本沈没」はまさか当たらないよね(笑)と思いつつも、未明の不気味な雷には関東大震災直前の出来事を想いだして怯えたのでした。
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