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2006年08月27日

続 夏休みの旅行

 8/26は朝から恵那の山中にある人里離れた馬場で乗馬。幸い人が少ないのでマンツーマンのレッスンをお願いできたのがありがたかった。眺めはバッチリ、空気も爽やかながら、日射しの強さは想像以上で焼けつくようなという表現があながち誇張ではない感じのなかで2鞍騎乗したあと、恵那からJRで中津川に出て、さらにそこから馬籠に向かう。馬籠はご存じ「夜明け前」の舞台となった中山道の宿場町だが、中津川からタクシーでどんどん山道を登りながら、かの有名な「木曽路はすべて山の中にある」という書きだしが実感できた。
 「木曽路だからお客さんは皆さん涼しいと思われるけど……」と運転手さんが曖昧な笑顔を浮かべたのでなんとなく嫌な予感はしつつタクシーを降りると、案の定またまた強い日射しと全然涼しくないのに閉口。名古屋の暑さは予想していたが、中部地方全体がこんなに日射しが強くて暑いというのは計算外で、考えてみれば緯度の違いにもよるのだろうけれど、今年の東京はとくに五月からずっと曇り空が続いているから、こちらが強い日射しに馴れていないせいもあったかもしれない。
 想像以上だったのは暑さばかりでなく馬籠宿の沿道も同様、とにかく慌てて下ると転げ落ちそうなほどの急坂で、さらにそこがまるで清水寺の参道のようにすっかり観光化されているのにはびっくりした(掲載した写真は人込み避けて撮った麓に近い緩やかな坂道である)。観光の目玉はむろん馬籠宿の本陣であり且つ島崎藤村の生家である建物だが、明治28年の大火で大部分は失われ、江戸期から残っているのはかろうじて隠居所(写真)のみ。かくして藤村記念館は自筆の原稿等の展示がメインとなっている。藤村の原稿は意外に読みやすく、頗る達筆でもなく、どちらかといえば幼い字なのがいささか意外だった。
 馬籠からふたたび中津川に戻り、そこからJRで今度は瑞浪(みずなみ)に向かう。瑞浪なんて地名は初耳だと仰言る方も多かろうと思うが、恵那より名古屋寄りになる土地で、たまたま先日会った伝統文化放送の前川さんが、この日そこで地芝居の映像を撮ることになっていると聞いて、私もそれをちょっと覗かせてもらいたくなったのである(つづく)。


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